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2024年04月26日
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仮面舞踏会ワルツについてのぼやき

2010年02月08日
調べてみました。
 
お話のあらすじは帝政ロシアの末期の貴族社会が舞台。主人公は賭博師。

賭博師は妻と静かな生活を送っていたが、久しぶりに妻と賭博場へ行く。そこで一人の公爵と出会い、賭博に負けていた公爵の代わりに博打をうち、その公爵の負けた財産を取り戻すところから話が始まります。

その後、二人はある仮面舞踏会に行き、主人公は例の公爵が、とある男爵未亡人を口説いてるのを目撃します。一方妻はその舞踏会で腕輪を紛失。たまたまその男爵未亡人がその腕輪を拾いました。男爵未亡人はしつこく口説いてくる公爵を煙に巻く為にその腕輪をあげます。公爵は自分が口説いてる女が贈り物をくれたとはしゃぎ、見せびらかすのです。しかし、主人公はその腕輪に見覚えがありました。家に帰り、妻は主人公に腕輪を無くしたと告白するのですが・・・。

公爵が本当に口説いていたのは男爵未亡人などではなく、自分の妻?
妻は公爵と不貞を働いている!!!!

妻の不貞の相手、それは自分が救ってあげた公爵!愛する妻と、自分が破産から救った公爵との二つの裏切りに彼は怒り狂い、妻を殺そうと決意するのです。

そして、主人公は妻を連れてまた、仮面舞踏会へ足を運びます。
そこで妻を殺害するために・・・。

主人公は妻に毒入りアイスクリームを渡します。彼女は何の疑いもなく、それを口に運んでしまいます。毒が回り苦しむ妻に主人公は公爵と不貞を働いた事を妻に詰問します。彼女は苦しみながらそれを否定し、身の潔白を訴えながら死んでしまいます。

妻が夫からの毒入りアイスクリームを食べた最後の仮面舞踏会の時の舞曲、それがワルツです。

妻が、夫が毒を盛った事を知らずに帰宅後も仮面舞踏会の余韻に浸り、回想する場面のために作曲されました。だから哀愁あるメロディなんでしょうかね・・・。

ハチャトウリアンは作曲に苦労したそうですよ。

男の嫉妬・・・。私が感じるあのフォルテの力強さは男性の嫉妬だからなのでしょうか。
本当は妻は不貞など働いていません。貞淑な妻でした。
なのに主人公は嫉妬にかられ、不貞を働いたと思い込み、豪華絢爛な仮面舞踏会という舞台で妻を毒殺しようとしたのですねー・・・。恐ろしい!

結局主人公は、ある男に「妻殺し」となじられます。その男は公爵との賭博で主人公に負け、破産した男でした。そして最終的に男爵未亡人と公爵が事の成り行きを話し、主人公は真実を知ります。主人公は貞淑な妻を疑ったあげく、殺してしまった罪悪に打ちひしがれ、最後には気がふれてしまうそうですよ。


本来、華やかな仮面舞踏会の舞曲のワルツなんでしょうが、その戯曲の中では彼の嫉妬を表現する為にあのような旋律をうみだしたのでしょうね。

途中1カ所、長調になる所があるんだけど、あれはまさに貴族社会の仮面舞踏会の一面だと思うのです。短調の部分はやっぱり主人公の嫉妬の念とか、妻が死に行く中で思い出しているワルツだから暗いのかなー。最後の最後は妻が死んで、舞台が暗転するイメージだ。真っ暗な舞台に響き渡る最後の和音・・・なんとも哀しい・・・。

長い独り言になってしまいましたが、参考になったらいいな。






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Comment
marvelous!!!
すご~い!
楽しく読ませていただきました(^^)
一体どなたが書いてくださったのでしょう…

感謝!!
あたい!
あれ?名前書いたつもりだったんだけどね(笑)

ちょっと面白くない?

解釈は、死にいく中での妻の回想シーンでのワルツなのか、その仮面舞踏会での音楽だったのか、だよね。両方なんだとは思うんだけど、賭博師の心の内、嫉妬の念が描かれているような気もするし。

これ、次回話しましょう♪
面白かった!!
やっぱりイメージがあって演奏するのって,中身がぐっと濃くなりますもんね.浅田真央のイメージだけじゃだめだ.

かなり面白かったです.
ありがとうございました!!
良かった!
少しでも参考になればと思って。

真央ちゃんはどのシーンを演じているんだろうね・・・。いよいよ明日だ!ガンバレ!!

何となくのイメージに映像が付いたり話が付いたりすると自分の音の役割がますます分かって1音1音に気持ちが籠るよね!
無題
日曜日の夜、たまたまみていたTVで、クラッシック特集に春の声がでてきて、歌がありました。もっと聴きたーいって思ったらすぐ終わってしまいました(^_^;)
仮面舞踏会の歌や映像?映画?はないんですかね。
イメージが更にわきそうに思いました。
やっぱり情景を思い浮かべられたら、気持ちを音で表現できたら、聴いている人にも何か伝わるものがありますよね。
きっと...
わたしも探してみます。
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